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沖で待つ
最近気になる作家。

絲山秋子。

『沖で待つ』で芥川賞とったひと。


最近改めてこの『沖で待つ』を再読。

話は、女性総合職として働く及川と同期の男性の太っちゃんの友情を描いてる。
バリバリと働きながらも、悩んだり、弱気になるような女性総合職が、女性らしい語り口調で太っちゃんとの日々のやりとりを語る中で、その奥にある同期同士の信頼感と絆を感じさせる作品。


及川と太っちゃんは、ある日協約を結ぶ。
「先に死んだほうが、相手のPCのHDDを壊す」
HDDには人には見せたくない秘密がつまってる。
恋人は大事な存在だけど、見せたくない。
でも、恋人は相手の全てを見ようとするから秘密がバレてしまう。

だから、同期と協約を結んで壊してもらう。


涙がでた。この本。

男と女の関係、恋愛関係じゃない関係も十分に存在すると。

私も同期は男ばっかだからかな。及川にいたく共感。
そんな恋愛対象か否かでしか相手を判断できないのはもったいない。

仕事っていう苦労を共にしたからこそ、つなぐことができる絆。
適度な距離と、親密さの絶妙な関係。


仕事中にすごい悔しいことがあって、私に涙見せた男の同期がいた。

男とか女とか関係なく同期だから見せていい。
先輩にも、後輩にも見せられない。


大きくなると、「恋愛」とか「友情」とか「知り合い」とかそういう言葉ではなかなか表現しきれない他者との関係をも築けるようになるのかな。
だから、無理に今までの他者と結んできた関係の枠にはめ込もうとすると無理が生じるのかも。

「沖で待つ」
・・・・なんて包容力に満ちた言葉だろう。
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[2009/11/05 21:43 ] | | コメント(0) | トラックバック(0)
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